紹介状ないと初診時5000円負担方針決定
厚生労働省発表2016年4月より実施
厚生労働省は、2016/4から、大病院を紹介状なしで受診した患者に初診料とは別の追加負担を求める制度について、負担額を最低五千円とすることが決まった。
高度な医療を提供する「特定機能病院」など全国の約二百五十病院が対象となる見通し。
大病院が難しい治療に専念できるように医療機関の役割分担を進めるのが狙いで、昨年五月に成立した医療保険制度改革の関連法に導入が盛り込まれていた。
初診時の最低額はこれまで五千円か一万円とする案が有力だったが、厚労省は初診時に最低五千円とし、病院独自の判断で五千円超も可能とするになった。
再診時も千~二千五百円の追加負担となる。
ただ地域に大病院しかない場合や、救急車で運ばれた場合などのケースでは対象外とする方針だ。
<大病院とかかりつけ医> 厚生労働省が実施する追加負担の対象となる大病院は、高度な医療を提供する大学病院など「特定機能病院」(84カ所)や、500床以上の「地域医療支援病院」(164カ所)となる。
こうした大病院では、軽症患者らが詰めかけて混雑すると、勤務医の負担が高まり、高度な医療に注力できなくなる恐れがある。
厚労省は、症状が軽ければまず身近な診療所などかかりつけ医を受診し、必要に応じて大病院を紹介してもらうようにして医療機関の役割分担を進めたい考え。
[好きなように生活していると危ない糖尿病]
|
★新着登録・総合
|